今朝の朝刊1面は闇サイト殺人事件。アングラ掲示板で連絡を取り合った互いに本名も知らない3人組がテキトウに通行人を捕まえて殺し7万円を奪った挙句に死刑になるのが怖くて自首をしてきたというニュースヲッチャーの心を揺さぶるに十分すぎるシチュエーションで早速ニュー速が盛り上がっている。
思いつくだけでもこの事件に関する論点には以下のようなものがある:
- またひどいインターネッツか
- 1人が2人を殺すと大抵死刑だが1人が1人を殺してもなかなか死刑にならない。複数で1人を殺しても、きっと死刑にならない
- 命乞いをする被害者を無碍に殺した挙句自分らは死刑が怖くて自首って何よ
- 容疑者の一人が朝日新聞の拡販員
- 殺してでも7万円を奪い取ろうとした容疑者の金銭事情
特に最後のは強烈で、これだけ聞くとニュー速に集うニュースウオッチヤーはこう書き込まざるを得ないわけです。「朝日新聞は日ごろからワーキングプアを社会問題として熱心に取り上げているが、自分のところの拡販員はどうなのよ」「現政権の政策を非難する前に、自分のところの新聞をお客様に配ってくれる拡販員の生活を向上させることが先なのではないだろうか」と。キレイゴトと実体が伴わない例を彼らはいくらでも知っていて、今回また大メディアのお題目とその実の乖離を表す例を手に入れることができた。捏造だらけの大メディアを相手に無給でその不正を暴くのにいそしむ皆さんにとって、こういうニュースはまさに報酬だ。
でも、そこは向こうも一筋縄ではいかない。容疑者は自社の人間ではなく、「取引先である新聞販売所がセールスの業務を委託した会社の従業員」でしかない。新聞販売所の時点ですでに新聞社本体じゃないのに、その会社が委託したまた別の会社の人間について、さも自社の人間が何か悪いことをやったかのように言われるのは心外でしょう。とりあえず対面もあるし謝りはするけど、別に俺らに言われたってなぁと思っているに違いない。
あと、こういうひどい事件が起きると割を食うのは死刑廃止運動家の皆さんだ。被害者の親が何の落ち度も、関係もない娘に対し、あれほどの異常な行為を行った人間の存在を、私は認めることはできません。絶対に、絶対に、許しません
と憤っている横で機械的に「容疑者にも人権があるので死刑反対」だとか主張するのは私には難しい。もっとこう、冤罪なんだけど司法の怠慢で死刑が確定したみたいなケースが集まると良いんですけどね。