エクスプレス予約がリニューアルごとに使いにくなる

どこまで遡ればいいのかわからないけど、とりあえずわかりやすいところから。昨年度分の学割証を2月に使い切った私は、それ以降の上京に高速バスやぷらっとこだまを使うなどして交通費を節約してきた。年度が替わり晴れて学割証の恩恵に浸かれると思い、4日金曜日に2号棟の学割証発行機に足を運ぶと張り紙があって「メンテナンス中で7日まで使えません^^」とか書かれていた。メンテナンスは3月30日から4月7日までの1週間となっていた。以前この学割証発行機は有効期限が印字されない学割証を何枚か発行しやや面倒なことになっていたので、きっとそれのメンテなのだろう。でもこの時期にやるか? 以前当学部は2年前の年末、まさに当時の3年生がシューカツ真っ最中である時期にメールサーバのメンテナンスを行い、企業から送られたメールが受信できないのではないかという不安を学生に与えた前科がある。今回は学割証メンテをシューカツシーズンに当ててくるとは流石だ。まあでもしょうがないので、せっかくだから最近始まったEX-ICでも使って運賃を200円ばかり節約するに留めるかな、と思った。

4日のうちに6日の予約を完了させた。6日の14時から都内に用があるので、浜松11時9分発のひかり366号の指定席を予約した。ブロードバンドに接続されたパソコンから操作する分にはまったく問題はない。あまりにも問題がなさすぎて、11時何分発か忘れてしまった。いつもどおり出発の朝は慌しく、浜松から乗る新幹線は11時39分発であると思い込んでしまった。11時39分に浜松に着くには共和発を9時51分に乗ればよく、土曜日に行けなかった床屋に行ってから駅に向かっても十分間に合うという算段だった。実際9時25分には家を出ることができ、9時36分発の電車を見送ることができるほど余裕を持って駅に着けた。

乗るべき電車は15分後ということでゆっくりしていったのだが、ゆっくりしている間に次の武豊行き区間快速が発車していった。武豊行きの区間快速は豊橋方面行きの特別快速に先行して走り、特別快速の大府通過を補完するものになっている。普通はこの区間快速に乗っても大府から先の乗り継ぎがなく、結局次の普通電車に乗ることになるものだ。だが、9時39分発の区間快速は例外的に特別快速の後を走り、次の大府で共和通過の新快速に乗り継ぎができるダイヤになっていた。ちょうどこの時間は、朝ダイヤと昼ダイヤの以降サイクルにあたり、何かとイレギュラーな列車が走る。あの区間快速に乗れば浜松到着は11時3分となり、予定より17分早く到着できた。ただ、このときはまだ新幹線の浜松発車は11時39分だと思い込んでいたのであまり焦らなかった。

エクスプレス予約から新幹線を予約すると乗車1時間前に確認のメールが届く。そのメールを刈谷駅での乗り換え中に受信し、新幹線の発車時刻が思っていたのより30分早いことを思い知らされた。発車時刻を過ぎるとたとえ乗車していなくてもクレカから代金が引き落とされる。これはヤバい。さらに悔しいことに、さっきの区間快速に乗って大府で乗り換えていればギリギリ予約していた新幹線に間に合っていた。ゆっくりした結果がこれだよ!

ムダに8000円弱をロストするわけにはいかないので、至急予約を変更しないといけない。パソコンから予約の変更ができるのは発車30分前までであり、この列車が豊橋に着くくらいまでは間に合うはずだ。時刻表を眺めると豊橋10時43分発のひかり410号があった。もうこいつの発車時刻まで30分を切っているから自由席にして、別途浜松から東京までの乗車券を豊橋駅の窓口で買おう。

ウィルコムつなぎ放題のナロー回線に時速120キロで爆走する列車の中から接続することになるので転送速度は走行中100~500bps、駅停車中になんとか1kbpsを越える程度で、さらにエクスプレス予約のPCサイトはムダにいろんなことをしていてHTMLが冗長になっているのでなかなか画面が表示されない。

大体1画面の遷移に3分弱かかる。しかも以前のリニューアルでメニュー画面から「自由席を予約」ボタンがなくなり、「一度列車を指定してから自由席を予約する」というあきらかに直感に反した操作を強いるようになった。欲しいのは単に豊橋→東京の自由席券なのだが、いちいち発車時刻を指定するか列車を指定して改めて自由席を選ばないといけない。ログイン画面→メニュー画面→変更画面→列車変更と進んで、乗車区間を浜松→東京から豊橋→東京に変更し、発車時刻を12時あたりに変える。発車時刻は時と分に分かれたプルダウンメニューで選択できるようになっていて、初期状態では時も分も"----"になっている。[12]時[----]分の状態で「次へ」ボタンを押し、2分待って表示されたのは「時刻指定に誤りがあります」という冷たいメッセージだった。

"----分"だったらテキトーに0分が指定されたとみなして画面を表示するだろJKと思いつつ、ここでブラウザの戻るボタンを押すともう一度ログインからやり直しになるので耐えて、「戻る」ボタンをクリック。また2分待って先ほどの画面が表示されるので、今度はちゃんと[45]分としてまた「次へ」を押した。指定された時刻の前後に走る列車の一覧が表示されるのでとりあえず一番上の物を選んで「次へ」を押し、券種を自由席にする。EX-ICが始まってからデフォルトでEX-ICとして予約するようになっているのだが、今回は特急券の区間と乗車券の区間が異なるのでe特急券購入画面に切り替える必要がある。これもまた画面遷移に2分必要であり、しかもアドエス+Operaで操作するとこのe特急券変更ボタンが機能しない。アドエス+IEだとログインボタンから動作しないので、リニューアルのたびにアドエスが蔑ろにされている。

e特急券の画面に変更し、「次へ」ボタンを押すと今度は「自由席でよろしいですか」と訊かれる。この確認画面も前回のリニューアルから追加されたもので、今のような状況では邪魔でしかない。しかも200文字弱を表示させるだけなのにやたらとファイルサイズが大きい。確認ボタンを押すと決済画面になるが、なぜか乗車券込みの8000円いくらを請求されてしまった。そりゃ運賃込みのEX-ICで予約した切符を変更しているんだからそうなるよな。確認画面をよく確認しなかった自分を呪いつつ、「戻る」ボタンを押す。3分待ってまた「自由席でよろしいですか」という画面が表示されたので、今度は「いいえ」を押して、「乗車券も購入」のチェックをはずして、「次へ」を押して、トンネルに入って電波が弱くなって、「自由席でよろしいですか」と訊かれて「はい」を押して、やっと決済。ここまで30分かかった。

今回の面倒は発車時刻をよく確認していなかった自分に第一の原因があるが、どうか東海旅客鉄道株式会社におかれましては、ウィルコムからもエクスプレス予約のケータイサイトに接続できるように便宜を図っていただきたいと切に願う次第であります。あと、デフォルトでEX-IC購入になるのは不便なので設定でどちらを優先できるか決めれるようにしてほしいし、「時刻指定に誤りがあります」なんてメッセージを出すくらいなら、時刻指定が誤りの状態で「次へ」ボタンをクリックできるようにすべきではないし、「時刻指定に誤りがあります」の下に時刻変更フォームを用意したほうがいい。あと「自由席を購入」ボタンをメニュー画面に復活させてほしいし、「自由席でよろしいですか」の画面を省略できるようにもしてほしいですね。JR東海ツアーズの窓口氏は、ぷらっとこだまを使ったことのある人にぷらっとこだまの制限について繰り返し説明をすることはない。ウェブサービスにもそれくらいの「おもてなし」があるべき。