三菱UFJニコスが生まれて、今まで別だったUFJカード・NICOSカード・DCカードのログインポータルがひとつになった。とは言っても単に旧3種と新しいMUFGカードのログイン画面へのリンクや共通キャンペーン情報などがあるだけで、この先には元あったログイン画面が残っている。
私はMUFG系だとニコスのVIASOカードとUFJのK-powerカードを持っていて、どちらも目的を分けてそれなりに使っていた。そのうち私はこう使っているみたいなのを書こうと思っていたのだけど、旧来のカードの新規募集が軒並み終了されてしまった。もう遅いけど、第1回紫蘇カンファレンスで話したことも含めて、これらのカードについて振り返っておこうと思う。
Viasoカード
ニコスが発行しているものとUFJが発行しているものとで、海外旅行保険やポイントの付き方・モールの取り扱いや還元率が若干違うが、以下はニコス版の話。
100円で0.5ptついて12ヶ月で1000pt以上集めると集めたポイント分だけキャッシュバックされる。キャッシュバックされるタイミングを自分で選べないかわりに、1000pt以上あれば付いたポイントが無駄にならない。1年で1000pt集めるのは一見大変そうだが、「楽ペイ」で払うと100円で1ptになる。楽ペイは支払が自動的にリボルディング払いになるというものだが、最初の1ヶ月は金利が付かないので、限度額が10万なら楽ペイの月支払額を10万円にしておけば実質1回払いと変わらない。ETCやケータイ会社からの請求は100円で1ptつき、楽ペイと組み合わせると1.5ptになる。さらに、ショッピングモールが充実していて、たとえばboopleでの決済に+5%のポイントがつく。オリコモールだと「5倍」だけど、オリコはデフォルトで0.5%還元なので2.5%にしかならない。
ということでネット通販をするのに大変良かったのだが、2009年9月に楽ペイでのポイント2倍が廃止された。その旨伝えるハガキに、ちゃっかり退会方法が載っていたのが面白くて、これで退会してしまったらキャッシュバックが受けられない。10ヶ月で238958円このカードで決済して、7581円分のキャッシュバックを受ける権利があるので、それだけもらったら退会しようと思う。還元率は約3.3%になった。
K-powerカード
ドコモ・au・ソフトバンク・ウィルコムからの請求が、合計月1万円を上限に割り引かれるカード。パンフレットには「通話料金」とあるけど、端末の月賦やコンテンツ代金など、ケータイ会社からの請求ならなんでも対象になる。ケータイ会社からの請求が1000円ごとに1pt、その他の請求が1000円ごとに1ptついて、月に合計30pt集めると翌月のケータイ会社からの請求の10%が翌々月に還ってくる。VIASOカードと同様楽ペイで払うとポイントが2倍つく。つまり、最も都合のいい使い方(ケータイ10000円・その他5000円・楽ペイ)をすると、15000円で1000円還元、還元率6.67%となる。
K-powerカードのキャッシュバック率:
1ヵ月の合計ショッピングポイント | キャッシュバック率 |
---|---|
0~29ポイント | 0% |
30~49ポイント | 10% |
50~99ポイント | 15% |
100~149ポイント | 20% |
150~199ポイント | 30% |
200~249ポイント | 40% |
250ポイント以上 | 50% |
実際はそんなに上手くいかない。まず、あくまで2種類のポイントを合算して30ptを超える必要があるので、ケータイ9500円・その他5501円だと、合計15000円を超えているからキャッシュバックされると思いがちだが、ケータイ18pt・その他10ptで合計28pt(楽ペイ前提)であり、30ptに満たないので1円も還元されない。
また、キャッシュバック率の決定→キャッシュバックされる金額の決定→実際のキャッシュバックまで2ヶ月のディレイがある。つまり、還元率を高くしようと思ったら、入会した最初の1ヶ月はケータイ代をこれで決済しないで、次の月から10000円を目指していく必要がある。やめるときはケータイ代だけ残し、翌月にキャッシュバックされたのを見て退会する必要がある。3ヶ月15000円を決済して3ヶ月目に1000円キャッシュバックされるので、この3ヶ月だけ見ると還元率は2.2%であり、記事広告だけ見て6%還元! すごい! と思って契約すると肩透かしを食らう。さらに2年目からは年会費1575円が必要になる。年間の還元率を一番都合のいいパターンで計算すると、1年目は最初の2ヶ月はキャッシュバックがないから (1000 * 10) / (15000 * 12) で5.6%、2年目からは年会費がかかって (1000 * 12 - 1575) / (15000 * 12) で5.8%となる。
これを去年の5月に契約してこれまで運用した結果、計算を間違えて多めに決済してしまったり逆に決済額が足らなかったりして、8ヶ月で154865円決済して還元額は4197円。還元率はほぼ3.0%になった。広告の数字ほどではないけど、決して悪くない数字だと思う。ケータイ代はもちろんこれで、あとプロバイダ代や電気・ガスなど毎月引き落とされるものを15000円分集めてほかっておけばいいので、そういうデッキを作れればあとは楽。
計算を間違えたというのは、クレジットカードへの請求の上がる日が各社によってまちまちなのを知らなくて、これは足りない!と思って30ptになるように買い物→あとから請求が上がってきて意味がなかったというのがあった。2月10日請求の利用明細を見ると、11月30日のNTT東日本から1月6日の東京電力まで幅広い利用日が並んでいる。NTT東日本の請求の上がるのが遅いからこうなるのだが、使いはじめでそういうのを知らなかったから、未確定請求に東京電力がなくて1ヶ月以上前のNTT東日本からのがあれば東京電力の請求が来月回しになってしまったのではないかと焦るのももっともだと思う。「東京電力からのお知らせ」には、「クレジットカード会社の締切日と当社の検針日の関係により、2ヶ月分の電気料金があわせてご請求となる場合がございます」と書いてあるし……
K-powerのほうは楽ペイ2倍が廃止されず、あまり考えないでこれだけ還元されるカードもなかなかないと思うので、まだ使い続ける予定。