Anonymous Twitterがクラスタ間のハブになるという話を以前読んだことがある。いま検索しても自分のブクマを見直しても該当エントリが見つからなかったのでアレだけど、だいたい以下のような話だった気がする。Twitterは人をフォローする点が話題単位の掲示板と異なり、さらにスレッドフロート式掲示板の「スレ一覧」にあたるようなものがない。その結果、誰をフォローするかによって見えないクラスタが生まれる。フォローしない人の発言は見えないから、自分が所属しているクラスタ内で話題にならないことは目に入らない。そこで、クラスタから独立した存在であるAnonymous Twitterをフォローしておくと、Anonymous Twitterを通じて他のクラスタで話題になっていることを俯瞰できる。そう説明された。しかし、anondiaryが人気な一方Anonymous Twitterはさほど利用されていないように見える。その代わりハブになっていると思われるものがBotである。
Botのやっていることは他の人の投稿のコピーなのでSpwitterなどといわれることもあるが、独自タグによる自然発生的なアノテーションだともいえる。たとえば、急募ったーは「【急募】」というフレーズに反応してTwitterユーザが急募しているものを通知するし、Bombtterは「爆発しろ」というフレーズに反応してTwitterユーザが爆発してほしいものを「爆発しました」と通知する。ひらめいったーやつくったーもそうだ。リアルやネットの有名人もフォロワーの数という点ではハブの役割を示しているが、Botの場合は誰でもBotというハブ環境を利用できる点でより進んでいると考えられる。有名人ハブはフォロワー個人個人⇔有名人という1:1関係が主になり、ハブとフォロワーの関係は上下モデルとなるのに対し、Botの場合はフォロワー⇔Bot⇔フォロワーという双方向性が保たれているからである。