txqz memo

東北旅行1日目

今回は大阪から飛行機に乗り、仙石東北ラインから石巻線の末端、いわゆる山形線、陸羽西線、米坂線などの未乗区間をこなしてこようと思う。1日目の予定は以下の通り:

着時刻 発時刻 乗車列車
- 大阪空港 810 JAL2201
920 仙台空港 940 仙台空港鉄道 快速 仙台行き 3317M
957 仙台 1015 東北本線 快速 石巻行き 5569D
1046 高城町 1052 仙石線 あおば通行き 1032S
1055 松島海岸 1057 仙石線 石巻行き 1021S
1146 石巻 1223 石巻線 女川行き 1633D
1249 女川 1324 石巻線 小牛田行き 1634D
1430 小牛田 1434 陸羽東線 新庄行き 4735D
1445 古川 1452 東北新幹線 やまびこ51号 盛岡行き 51B
1533 北上 1640 北上線 横手行き 735D
1759 横手 1805 奥羽本線 秋田行き 451M
1912 秋田 - ホテルメトロポリタン秋田泊

大阪空港

6時35分に起床。荷物類は昨日寝る前にほぼ片付けておいたので、服だけ着て47分にはチェックアウトを終わらせた。ロビーではANAのCAが大勢でバスを待機していた。それほどいいホテルではないと思うがCAの御用達であったらしい。ホテルから4分ほどでもう空港に着き、先にANAの客を降ろしたらバスの中の客は私だけになってしまった。

朝から混雑気味の手荷物検査レーンをJGCぢからでサクッと通過したが、キャリーケースをピックアップし忘れて声をかけられてしまい、乗り慣れてなさを遺憾なく露呈することになってしまった。そのままサクララウンジに入って牛乳などを飲む。柿の種の中にクッキーがいくつか入っていので、つい多めに取ってしまった。

仙台行きは23番搭乗口からバス移動だ。バス移動だと優先搭乗はバスの乗車までとなり、バスの構造上飛行機に乗るのは後回しにされてしまうので、優先搭乗の権利は行使しないほうが良い。

前の席がClassJで余裕があったので、その席の上にカバンを収納できた。

離陸機の混雑のためとのことで、8時32分にやっと離陸した。22分遅れているが、このあと仙台空港での乗り継ぎは20分しかない。絶望を感じざるを得ない。もし9時40分に乗れなかったら、仙石東北ラインが仙石線に合流する高城町から、前回の仙石線乗車で折り返した松島海岸までの間が未乗のままになってしまう。

よくよく確認すると、今回のプランは接続が良すぎるので、乗り遅れて高城町-松島海岸を諦めたところでリカバリーができないようにみえる。女川往復もできなくなるかもしれない。そうなるとつらい。

そこらへんはなすがままというところがあるので、じっと外を眺めることにする。改めて、伊丹空港もとんでもないところにあるなあと思う。

7分ほどで琵琶湖が見えてきた。

離陸から17分ほどでベルトサインが消灯し、ドリンクサービスが始まった。期間限定でコカコーラが増量搭載とのことだがまったく惹かれない。周りの席を見渡してみたが空席が目立つ。この列より前には5人、後ろにも30人ほどしか乗っていないのではないか。

機長挨拶が始まる。なるべく早く到着するようにするが9時半到着見込みとのこと。もし9時半に着いてくれるなら、10分あるのでワンチャンあるかもしれない。

Skywardを読む。ハンガリー特集だった。スパでチェスしてるおじさん。良いのでは。

9時19分になって、あと15分で着陸とのアナウンス。やっぱり間に合わなそう……。

陸地が近づいてきて、雪で埋もれてる東北の大地が見える。

と思ったらまた海に出てしまった。思いっきり太平洋に迂回して慎重に着陸する。9時31分に着陸して、34分に駐機場に到着、36分にドアオープンとなった。前にほとんど人がいないのを良いことに、ドアオープンを良いところで待機し、スーツケースを転がし気味にダッシュしたら、なんと39分に仙台空港駅のホームに着けた。

今回はたまたま良い時間に快速が走っていたが、それは裏返すと飛行機が少し遅れただけで後のスケジュールが破滅することを意味する。

仙台駅

遅れていた飛行機からなんとか仙台空港鉄道に乗り継ぎができて、この度最大のピンチを乗り換えられたと思っていたが、もっとひどい罠が待ち構えていた。青春18きっぷは当日買えばいいと思っていたのだが、こいつは販売が年内までだったのだ。券売機で買おうとしてメニューになくて駅員に聞いたらそう言われた。基本的なルールを把握しておらず完全に最悪な状態である。

そうは言っても18きっぷくらい周囲の金券ショップにいくらでもあるやろと思ったが、そもそも年始で営業してなかったり、現在取り扱いがなかったりする。思ったより駅周辺に店がなく名掛丁のほうまで探していったら、18分しかない乗り換え時間はとうに過ぎてしまった。

普通にきっぷを買うのは女川や男鹿といった行き止まり駅に何個も行く予定があったり米沢-福島往復があったりして面倒だし、JR東日本の株主優待券は在庫があるようだったが1区間だけ2割引きになってもあまり意味がない。うなだれて青葉通りを歩いていたらふと気がついた。北海道&東日本パスを買えばよかったのだ。

自販機で青春18きっぷを買おうとしたときに気づけなかったのは、これは一度北海道方面というボタンを押さないと画面に表示されないためだった。こうして、11時直前になってやっときっぷを調達することができた。

Wake Up, Girls! で見たような風景

石巻線 仙台11:22発 石巻行き 1121S

ということで、せっかく空港でのピンチを乗り越えられたのにもかかわらず1時間7分遅れで仙台駅を出発することになった。仙石東北ラインは10時台の次は12時台までないので、仙石東北ラインは諦めざるをえない。また、石巻-女川往復も諦めざるをえなくなった。また今度女川目当てに東北に行きたい。

あおば通行きのマンガッタンライナー。こいつが折り返してくるのかと思ったが…

通常仕様のが来た。

2005年に乗りに来たときは松島海岸で折り返した。仙台市内行きのきっぷで乗り越す人が多くてなかなか外に出られなかった覚えがある。眺めは当時と変わらないように思われる。

東北らしい案内

次縮むです

仙石線の新駅だが、様子を正しく把握するには夏に来る必要がありそう。

石巻駅

ここで石巻線に乗りかえだが、小牛田行きが来るまで65分もある。それだけ余裕時間があるなら仙石東北ラインも女川往復もできそうに思えたが、仙石東北ラインは前述の通りこの時間帯は2時間毎だし、女川も2時間毎のうえ24分前に発車済みだ。もし宮脇俊三であったら女川までタクシーを飛ばして女川発13時24分発に乗ろうとしただろう。そもそも石巻から女川までタクシーで30分で着くのかもよくわからんし、女川目的でまた来ることに決めたので、駅前をうろうろし、待合室でご飯を食べながらジムバトルしつつ過ごすことにした。

仙石東北ラインとBRTが記載された石巻駅の運賃表。見慣れたフォーマットで見慣れないエリアが表現されていると楽しい

右手から5,4,3,1,2番線という順番になっている。ホーム本屋に一番近いホームが1番線だという定義に従うとこういう順番になるんだろうか。

石巻駅の入り口

13時になると急にこの箱が開いて音楽が鳴る。

石巻線 石巻13:52発 小牛田行き 1634D

このあときっと色んな場所でお世話になるだろうキハ110氏

鹿又駅で反対列車待ちだが、反対列車は3分遅れとのこと。このあと小牛田では4分乗り換えなのが接続待ちしてくれるだろうか。反対列車はそのまま3分遅れてやってきた。到着して直ちにこちらが出発するのかと思ったが、反対列車が先に発車した。信号上発車する順序が決まっているのだろうか。

結局小牛田には時間通り着いた。

陸羽東線 小牛田14:34発 新庄行き 4735D

また会いましたね

陸前谷地。川崎に対する浜川崎、小清水に対する浜小清水のようなもので前谷地に対する陸前谷地…というわけではない。

2005年の旅行では、仙台から古川まで東北新幹線、そこから陸羽東線で鳴子温泉に行ったので、今回小牛田から古川まで乗って陸羽東線は完乗となった。

古川駅

古川駅での乗り換えも7分しかないが、ここで北上までの乗車券と新幹線特急券を買わなければならない。窓口に行ってみたら、2台しかない自動券売機に結構な人が並んでいた。操作に手こずる人も多く、全然進まない。そういう私だってすんなり発券できるかあまり自信がない。

なんとか発券でき階段を駆け上がったところ、ホームから列車の音がする。これは今到着しているのか、それともいま出発してしまったのか。ホームに着くまでわからない。

ホームに着いたら目の前をE5系が走っている!これは乗り遅れたのかと思ったが、発車案内の電光掲示板にはまだやまびこ51号が表示されているし、E5系は速度を上げるのではなく停止をした。助かった。こいつは今発車したのではなく今到着したのだ。

東北新幹線 古川14:52発 やまびこ51号 盛岡行き 51B

陸羽東線の未乗区間つぶしと、北上線に乗りたいがために、新幹線駅にして4区間もの大型ワープとなる。この区間の運賃と料金の合計は3500円にもなる。

そんなんで本当に北東パスを買ってよかったのだろうか。北東パスとワープ代の合計と、仙台-石巻-古川-北上-横手-秋田-余目-新庄-米沢-坂町-新津-新潟および石巻-女川、秋田-男鹿、米沢-福島の往復を買ったときの差額を計算してみたところ、北東パスを買ったほうがまだ2000円ほど安かった。

もっとも、3500円出してワープしたのにもかかわらず北上駅では1時間7分も待つ必要があるのはいかがなものかという思いはある。

発車してしばらくして車掌のアナウンスがあり、通過する下りが16分ほど遅れているので、通過待ちをする駅を北上に変更するとのことだった。北上で降りるので影響はない。

北上駅

やや小ぶりな北上駅の運賃表

謎のアンケートが行われていた

秋葉原のミルクスタンドと違ってちゃんと駅そばもSuicaが使える。

北上線 北上 16:40発 横手行き 735D

遅れてる新幹線の乗り換え客を待つとのことで6分遅れで発車した。横手の乗り換え時間は6分しかないが間に合うだろうか。

江釣子駅。だんだん北上線に期待していた景色になってきた。

雪の中を走ってる感が出てきた。

立川目駅に到着。整理券と210円をそっと運賃箱に置いてそそくさとドア前でスタンバっている人や、いくら払っているのかよくわからないがジャラジャラ投入している人など。あと何人かは定期券を見せて下車した。だんだん標高が上がってきている。

和賀仙人。かっこいい駅名

写真がぶれているが、ゆだ錦秋湖駅。ここは秋田自動車道がわざわざ本線から外れたところにサービスエリアを設けるほどの名勝であるはずだが、目の前は真っ暗で何も見えない。昼間にまた乗りに来たいもの。

次のほっとゆだではまたまとまった下車があった。しばらく経つと圏外になり、ゆだ高原をすぎたら下り坂となり、雪が強くなってきた。

平石駅を通過する。隣に道路が走っているのもあって、特に秘境駅だという感じはしない。

雪が強くなってきて、フロントガラスに付着してきた。

矢美津を通過する。なかなかの何もなさ具合。

奥羽本線 横手 18:07発 秋田行き 451M

横手には結局4分遅れで到着したが、今日は臨時列車が走る関係で秋田行きの発車時刻が18時7分に変更になっていて、普通に乗り換えができた。

大曲でだいたい降りていき、神宮寺では上りと待ち合わせだが7分遅れてるとのことだった。秋田にはだいたい4分遅れくらいで着いたのではないか。

こまちかっこいい

秋田駅の運賃表

今日の宿のホテルメトロポリタン秋田。東口のエスカレータを降りてしばらく吹きざらしを歩くとある。

なかなかいい部屋だと言えるのではないでしょうか。

明日は7時前に起きたいので早めに寝ていく。