しばらく月刊消費者信用を読むのを忘れていたのでまとめて読む。
2017年11月号。Dinersのごひいき予約の話。この手の情報をメールを送っても放置されるがLINEだと即座に開封されていいし、募集が締め切られた店には特徴が似ている店のレコメンドも出している云々。DinersはWi-Fiサービスしかり、意外といろいろ使いでの良いサービスを提供し始めているので、解約したのをやや後悔しなくもない。他社も追随してほしいが特許を取ったとのこと。
このあとのコラムでは、JCCSにあるクレジットカードが1950年に実業家が現金を持たずにレストランに行ってしまったことがきっかけで生まれたというDinersのサイトにもある説明は誤りで、日本ではこの作られた伝説を未だに引用しているとバッサリ。長いものには正しく巻かれたいもの。
2017年12月号。デビットカードはクレジットカードを凌駕するかという特集のあとにあるコラムで、デビットカードが広告文句に「チャージレス」を出しているのはけしからんという話が出てきてその通りすぎて面白かった。デビットカードはプリペイドカードのように事前に「チャージ」せずとも銀行口座に現金がある限り利用できるので「チャージレス」と銘打ったのだろうが、「チャージレス」を字義通り解釈したら請求がないという意味になってしまう。
このコラムの筆者は以前の号で、多機能券売機で「チャージ」という和製英語の英訳をそのまま "charge" としていたことを問題にしており、今回の話はその延長線上にある。そういえばシンガポールでは "add value" とか "top-up" と案内されていたと思う。チャージレスなのに請求が来たじゃないかとどんどん苦情を上げていこうな、どこのデビットカードがそんな宣伝してるのか知らないけど。
そのほかスリランカの決済事情の記事では、肝心の決済事情の話よりも
- 終戦後日本が最初に国交を結んだのがスリランカ
- 戦後の分割統治が避けられたのは当時のスリランカ大統領の講演がきっかけ
- 1人あたりGNPはインドの2倍以上でインドネシアを上回っている
- 小学校から大学まで学費無料で識字率92.5%
というトリビアが面白くてフムーンとなりながら読んだ。いつか機会があったら行ってみたい。