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K-powerカード8月廃止

ついにこの日が来てしまった。新規募集が停止され以前から廃止が予告されていたK-powerカードの「終了に関するご案内」が届いたのだ。K-powerカードは以前書いたとおり携帯電話会社からの1万円までの料金請求が最大50%割り引かれるカードで、最大還元率6.67%、普通に使って年会費を差っ引いても3%台の還元率が見込める非常に優秀なカードであった。他にも還元率の高さを謳うカードはあるが、現金キャッシュバックだとせいぜい1%台後半がいいところ、2%を超えるものは非常に稀である。そんな情勢の中で3%以上の還元率をやすやすと実現できるカードをカード会社が維持し続けるはずもなく、ついに2012年8月15日の確定日を最後に利用不可能になるという。

切り替えカードは「MUFGカード(一般)」というもので、年会費1312円で普通の0.5%還元カードのようだ。いっしょにゴールドカード・プレステージカードの案内もあって、初年度年会費が無料だとか海外で使うとポイント2倍だとかあるがあんまり惹かれる感じではないし、券面も良く言えば渋いが直感的に言えば地味な感じだった。他の廃止カードからの移行者と比べて、K-powerカードからの移行者の割合は著しく低くなりそうな感じがする。

「ご案内」によると廃止までのスケジュールは:

  1. 5月に2回目の「終了のご案内」を送付 (MUFGカード(一般)に切り替えない場合の手続き方法も案内される)
  2. 6月15日締め7月10日の請求で最終キャッシュバック率を確定
  3. 7月15日締め8月10日の請求で最終キャッシュバック金額を確定
  4. 7月中旬以降、自動切り替えのMUFGカード(一般)を送付
  5. 8月15日に利用停止
  6. 8月15日締め9月10日の請求で最終キャッシュバック

とのことなので、公共料金やプロバイダ料金などは5月16日〜6月15日の間の請求日が過ぎた順にカード番号を変更し、普通の買い物にK-powerカードを使うのは6月15日で終わらせ、携帯電話料金は6月16日〜7月15日の間の請求日が過ぎたらこれも変更し、8月15日にマイナス額の請求確定を見届け、カードにハサミを入れるというスケジュールになるだろう。


K-powerカードは本当に思い出深いカードで、まず月の請求額をなるべく25000の倍数にしようという意識が働くから、購入予定を前後させてみたり、コンビニとかで見つけた普段なら買わないような惣菜パンやデザートを端数合わせに買ってみたり、東京電力の請求が今月載るのか来月送りになるのかやきもきしてみたり、NTTの請求の遅さに唖然としたり、amazon.comで日本時間の16日に注文したものがなぜか当月請求になって請求額が14万円になったり(おおむね12.5万以上請求が来ても還元額は増えない)、10万円以上の高額商品を買うのに商品券や他カードを組み合わせてK-powerからの請求が12.5万に収まるように工夫したり、下1桁まで完璧に調整したと思ったらユニバーサルサービス料が2円安くなってたのを知らなくて500円分の還元をフイにしたり……と、カードで買う楽しさというものを教えてくれたのはこのカードだったと思う。ゲーミフィケーションってやつだ(テキトー

移行先は、還元率の点から漢方カードとかリーダーズとかを考えている人が多いようだ。ただ、こういうカードはいつまで続くかわかないし、いっそどっかのプロパーでもいいような気もする。